人材育成研究所 
 代表 中尾 ゆうすけ 

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タイトル 人材育成の教科書
著者 中尾 ゆうすけ
出版社 こう書房
発売日 2010/1/7
ISBN 476961019X
定価 1500円+税
執筆にあたって

 あなたの会社では、このような声は聞こえてこないでしょうか?

 「今年の新人はナニを考えているのかさっぱりわからん」「最近の若者は常識を知らない」「いつまで学生気分でいるんだ」

 どこの会社でも、よく聞かれる言葉です。しかし、よく考えると毎年、同じようなことを耳にしてはいないでしょうか?
 実は、これはいつの時代でもいわれてきたことなのです。
 事実、私の新入社員時代にも、まったく同じことをいわれていました。
 何年も社会で揉まれてきたベテランと、昨日まで学生だった新入社員のあいだで、さまざまなギャップがあるのは、ごく自然なことです。

 また、このような問題も起きていないでしょうか?

 「少し厳しく叱るとヘコんでしまい、打たれ弱い」「せっかく教育したのに、もう辞めてしまった」

 近年は安定志向になったといわれていますが、依然として新卒採用者の3年以内の離職率は30%を超えています。
 業種によっては50%、なかには90%という会社もあるそうです。

 一方、企業が新卒採用にかける費用は、1人あたり100万〜200万円にもなるといわれています。
 新入社員の年収を仮に300万円とするならば、3年間に支払う賃金だけでも900万円、さらに社会保険や通勤費、教育費など、会社が負担している金額を考えると、3年間で1000万円以上のお金を、新入社員へ投資することになります。それにもかかわらず、離職していってしまうのです。

 企業の人事部門や配属先の上司は、このことをよく知っています。そのため、「辞めてほしくない」という理由で新入社員を甘やかしたり、叱れない。その結果、新入社員が育たず、成長を感じることのできない新入社員はやりがいを失い、離職……という悪循環を生んでいる企業が多いのが現状です。

 これが短いサイクルで行なわれれば行なわれるほど、会社に大きな負担がかかってきます。離職率の増加は、企業の収益を大きく圧迫し、必要な投資や教育費を削ります。これでは企業の成長も見込めなくなってしまいます。

 これらの原因は、システムやお金にあるのではありません。実は、すべて人に起因し、人によって引き起こされている問題です。人によって起こった問題は、人によって解決するしかありません。

 新入社員教育を効果的に行なえば、新入社員は学生から本当の意味での社会人へと変貌し、さまざまな能力を身につけ、成長します。成長し、やりがいを見つけた新入社員は、簡単には離職しません。そのうえ、新入社員が成長することで、企業も、そこで働く人も、成長していくことができるのです(このあたりのことも本文でお話しします)。

 そのためには、新入社員教育のありかたを、根本から考えていく必要があります。
目次

第1章 教育の計画を立て、受け入れの準備をする
第2章 入社時教育がその後の成長の基礎になる
第3章 新入社員に悩みがあると教育効果は半減する
第4章 経験を通じて多くのことを身につけさせる
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